会頭挨拶

第122回日本皮膚科学会総会
大会テーマ「広がる皮膚科学」

佐山浩二会頭

会頭 佐藤 伸一
(東京大学医学部皮膚科学教室 教授)

この度、2023年6月1日~4日に、第122回日本皮膚科学会総会をパシフィコ横浜にて開催させて頂くことになりました。このような機会を与えて頂いたことは大変光栄なことであり、この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

今回の総会では、テーマを「広がる皮膚科学」といたしました。新型コロナウイルス感染症の流行をはじめとする、不安定な社会情勢の中であっても、科学の弛まぬ進歩はめざましく、それに伴って医学の世界も不断の発展を見せています。皮膚科学の領域においても、複数の疾患において新たな治療法や検査法がもたらされており、今後もますますの医療の進展が期待されます。今回は6つの特別講演を会頭特別企画として設け、皮膚科学の枠を超え、さらには医学の枠をも超えた素晴らしい演者の先生方を、国内外からお招きいたします。また土肥記念国際交換講座には、皮膚科学の進歩に長年ご尽力され、日本皮膚科学会の発展にも貢献されたロックフェラー大学のJames G. Krueger教授をお迎えいたします。このような講演を通じて、従来の枠組み、垣根を越えて広がる、皮膚科学の新しい可能性を感じて頂けましたら幸甚です。

いまだ沈静化しきらぬコロナ禍であり、今後の見通しも定まらぬ状態が続くことが予想されます。どのような状況下にあっても、場所を選ばずにご参加頂けるように、今回の総会も現地とオンラインを組み合わせた、ハイブリッド形式での開催として準備を進めております。本第122回皮膚科学会総会が、状況が許せば現地での、そうでなくともオンラインを通じて、皆様の交流の機会ともなれましたら幸いです。

この学会が皆様のさらなる発展の機会となることを祈念しております。